赤レンガ大学群という言葉を聞いたことはあるでしょうか? 19世紀から20世紀初頭、イギリスの主要な産業都市に大学が設立され、こういった大学を赤レンガ大学群と呼ばれています。今回はこの赤レンガ大学群についてお伝えします!
イギリスの教育システムは、世界でも評価の高い大学のシステムです。イギリスの高等教育は長い歴史をもち、今では素晴らしい成果が出ています。もしイギリス大学で学びたいと考えている、または学んだことがあるなら“赤レンガ大学”と言う言葉を聞いたことがあるかもしれません。
赤レンガ大学が何かを知る為に、少しイギリス大学の歴史をご説明します。
赤レンガ大学の起源
19世紀のイギリスは、産業革命の後に大きな変化を遂げていました。そして大きな産業都市では、新しい経済の需要を満たすために、技術的にも、科学的にもスキルを備えた労働力が出来るだけ早く必要だったのです。
この状況の中、医学や工学のような分野に特化された私立教育機関が創立されました。例を挙げると1924年にマンチェスター・メカニックスインスティテュートが、また次の年にはバーミンガム・メディカルスクールが設立されました。
こういった学校は素晴らしい成功を収めて、ビクトリア時代の知識と研究の中心となりました。こうして徐々にいくつかの学校は大学としての地位を与えられました。例えば、バーミンガム・メディカル・スクールはバーミンガム大学となりました。
この様な新しい市民大学は、赤レンガを使ってゴシック様式で建設されました。これは、ビクトリア時代に人気のスタイルであり、こういった大学に“赤レンガ大学”のニックネームがついたのです。
赤レンガの大学はどれ?
第一次世界大戦以前に、正式な大学の認定を取得した赤レンガ大学群6校があります。イギリスの伝統的な産業都市に点在しているこれらの学校機関はすべて専門の学校から発展しました。
第一次世界大戦が終わった後、ビクトリア時代の多数ある学校が本格的な大学になり始めました。例えば、レディング大学は1926年にロイヤル勅許(大学としての公式認定)を受け、1948年にはノッティンガム大学がこれに続きました。建築様式の違いにもかかわらず、こういった大学はすべて「赤レンガ」とみなされています。Red brick universitiesは公式の呼び方ではなく、どちらかと言うと非公式で呼ばれているので、赤レンガとみなされる大学の数は決まっていません。
【後編】では主要な赤レンガ大学6校、また現在の赤レンガ大学群についてお伝えします!
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