多国語で会話をするのは、容易なことではありません。単語の意味や文法を知っているだけでは、なかなか流暢な会話をすることができません。言葉と言葉が、どのようにつながっていて、つながっている言葉により、意味が全く異なったりする場合もあります。
イディオムは英語教育に導入されますが、実際、イディオムはIELTSの試験において、どのくらいの重要度を占めているのでしょうか?IELTS試験では、イディオムのような、比喩的な英語も非常に重要であり、点数加算のチャンスともなります。また、コミュニケーションの上でも、イディオムは現地の人々が常に会話で使っているのが事実であり、知らないと、まったく違った理解をしてしまうことも多くあるので、イディオムの数を増やせば増やすだけ、現地の人々との会話も楽しくなります。
イディオムとは何?
では、イディオムとは、何かと言いますと、単語一つ一つの意味を知っていても、まったく解釈のつかないフレーズということです。例えば「see the light」は直訳すると「光を見る」ですが、イディオム的な表現では「目からうろこが落ちる」という意味です。日本語でも目からうろこが落ちるというのは、比喩的表現であるように、英語でもこのような比ゆ的表現が実際に多く使われています。
イディオムがIELTS試験で重要な理由とは?
理由その1:イディオムは、通常会はで頻繁に使われているから
イギリス人のほとんどが、毎日の会話で当たり前にイディオム表現を使っています。言葉に発していることに気づかないほとナチュラルに使うので、イギリス人との会話でイディオムを知らないと、意味不理解なことがよくあります。
会話例1:
- Anne: ‘How are you feeling? 「元気/最近どう?」
- Brian: ‘I’m bored and a little tired of everything at the moment. I wish things were different and a bit more exciting.’「ちょっと最近、全てがあまりうまくいかないんだよね。何もかも疲れたよ。」
会話例2:
- Anne: ‘How about you?’「元気/最近どう?」
- Colin: ‘I’m fed up.’「もう、うんざりだ!」
上記会話例1と2では、イギリス人は会話例2を一言発しておしまい、ということが多いように、話し言葉でイディオムは、当たり前に使用されています。
理由その2:イディオムは、フォーマルな場でも用いられる
イディオムは、一般会話だけでなく、ビジネスやアカデミックのフォーマルな場でも用いられるので、知っておくことは重要です。また、ラジオやテレビなど、広範囲で使用されています。
理由その3:イディオムは、その国の文化を語るものである
世界で共通に使われているイディオムもあれば、アメリカ、イギリス、オーストラリアとその国によって異なったイディオムもあります。それぞれの国の文化がもたらすイディオムは、その表現の由来が文化、歴史につながることが多く、表現を覚えたり、調べたりすることで、その国や地域の文化などを理解することができ、現地の人々との会話がはずみます。
理由その4:イディオムを使いこなせる=高度な英語力
イディオムを容易に使いこなせるということは、試験官に、高度な英語力を持っていることを証明できる武器となります。ニュアンスやコミュニケーションが流暢であってこそ使いこなせるものなので、スピーキング、ライティングに、使えるイディオムをどんどん導入してみましょう。(正しい用い方も重要です。)
理由その5:イディオムは点数稼ぎのポイント
「shot myself in the foot(自ら墓穴を掘る」や「flogging a dead horse(司馬にむち打つようなものだ)」など、イディオム表現をライティングなどに使うことで、会話や文章が一層印象的なものとなり、スコアアップにつながることも多くあります。
理由その6:イディオム表現で、文章や会話を簡潔にとどめる
何かを説明したい時、長々と状況を説明することで、ネガティブな印象を与えてしまうこともしばしばあります。自分の表現したいことが、イディオムの一文でしっくりとくるイディオムがあれば、それを用いることで、言いたいことも明確に、かつ、簡潔な文章、または会話となります。イディオムは、必修ではありません。IELTS試験で一度も用いなくても問題はありませんが、知っておいて損なことはありません!
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