苦手な人が多いIELTS試験のスピーキングセクション。特にパート2は、ある特定のトピックについて2分間でスピーチをする必要があるのですが、準備に与えられる時間はたったの1分間。かなり難易度が高いパートです。そこでSI-UKの英語講師が薦めるのが、発言の言い換え(パラフレーズ)です。
たとえば、トピックがロンドンの天気についてなら、パラフレーズを活用して以下のような回答ができます。
I expected London to be cloudy and maybe gloomy, but actually, I was surprised to find clear blue skies! Instead of being grey and overcast, the sky was clear and fine.
(ロンドンの空は、曇りでおそらく薄暗いだろうと思っていたけれど、実際には、雲ひとつない青空が広がっていて驚きました!空一面が灰色で曇っているのではなく、快晴で気持ちの良い空でした。)
このように、二文目は、一文目と同じ内容の繰り返しです。しかし、ここで重要なのは、二文目が一文目の内容を異なった形で、異なった語彙でパラフレーズしているということ。「曇り」を意味するcloudy/overcast/grey、「晴れ」を意味する blue sky/clear/fineなど、同じ意味を複数の単語で表現しています。こうすることで、聞き手へ正しく伝わりやすくなると同時に、発言が繰り返されているという印象を与えにくくなります。パート2でどうしても時間が余ってしまう……という方におすすめのテクニックですよ!
英語のネイティブスピーカーが自分の言いたいことを強調するために日常的に行うパラフレーズ。さまざまな単語や言い回しで表現するためにも、日ごろから語彙力を磨いておきましょう。