イギリスのユース・モビリティ・スキーム(YMS)ビザは、18歳から30歳の方にイギリスでの生活と就労の機会を提供する制度です。このビザはワーキングホリデーとは異なり、就労ビザのカテゴリーに含まれ、入国時に就職活動をしていることを証明する必要があります。海外での仕事経験を通じてキャリアを発展させたい方に適しています。
この記事では、YMSビザでイギリスに滞在するメリット、制度の詳細、ビザの申請方法・条件について、ご案内します。
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イギリスのYMS/ユース・モビリティ・スキーム ビザ制度とは
イギリスのユース・モビリティ・スキーム(Youth Mobility Scheme、略称:YMS)ビザでは、イギリスでの生活と労働が可能です。このビザ制度は18歳から30歳までの方を対象としています。
YMSビザは、厳密にはワーキングホリデーではありません。「就労ビザ」に該当するビザで、入国時に仕事を探していることを証明する必要があります。
YMSビザでできること
- イギリスに2年間居住
- イギリスで2年間働く
- イギリスで2年間就学
- 他国への旅行
YMSビザでできないこと
・公的資金の利用:失業手当や住宅補助などの公的資金(public funds)の利用が禁止されています。
・永住権の申請:YMSビザは一時的なビザであり、このビザの期間中に永住権を申請することはできません。
・長期の学業プログラム:YMSビザでは、フルタイムの長期学位プログラムへの参加は許可されていません。
・一部の職種への就労:プロのスポーツ選手やコーチとしての就労、また医師としての研修(一部の例外を除く)など、一部の職種では就労が制限されています。
YMSビザの条件とメリット
YMSビザでは、最大2年間イギリスで生活し、働くことができます。参加者はイギリスの文化を深く体験し、国際的な職務経験を積むことが可能となります。また、このビザでは特定の職種を除き、ほとんどの仕事に就くことが許可されており、自由に職を選ぶことができます。
YMSビザの条件
先着順。18歳以上30歳未満の日本人を対象に6,000人の枠があります。
2024年の申請時期
2024年1月31日以降
YMSビザ発給 対象の国
YMSビザは、イギリス政府がユース・モビリティ協定を結んでいる国々の国民が申請することができます。これには日本、オーストラリア、カナダ、モナコ、ニュージーランド、香港、韓国、台湾などが含まれます。
YMSビザでイギリスに滞在するメリット
- 2年間の長期滞在が可能
- イギリス英語が学べる
- 文化的な見所が多い
YMSビザではイギリスに、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなど他の国よりも長い2年間の滞在が可能です。就労、就学、休暇が制限なくできます。入国許可(Leave to Enter)のステータスがあるので、ヨーロッパなどへの旅行も自由です。
通学は、語学だけでなく、フラワーアレンジメント、ヴィンテージファッション、ビジネスコースなど、専門的なディプロマを取得できる学校も多いです。
YMSビザ申請方法(2024年)
定員:6,000人
2024年1月31日以降、イギリスのワーホリ(YMS)ビザの申請を希望する方は、こちらのイギリス大使館のページにアクセスし、「Apply online」ボタンをクリックしてオンラインで申請を行います。
※申請プロセス中、25分間操作がないとシステムがタイムアウトし、自動的にログアウトされるため、途中で内容を保存しつつ、落ち着いて情報入力を進めることが重要です。
当選の場合
ワーホリ(YMS)ビザの受付が開始されると、当選は先着順で行われます。申請者は申請料と保険料をオンラインで支払い、その後メールで指示された必要書類を準備します。さらに、ビザ申請センターへの訪問予約を行う必要があります。
YMSビザ当選後の流れ
- 必要書類を用意する
- オンライン申請と支払い
- ビザ申請センターへの来館予約
- ビザ申請センターへ必要書類の提出
- ビザ発行済のパスポートを受け取る
※必要に応じて、ビザ面接が行われる場合があります。面接の有無や形式は国や申請状況によって異なります。
FAQ よくある質問
YMSビザは人気の高いビザプログラムのため、競争が非常に激しいです。例年倍率10倍とも言われるほどですが、2024年度の定員は1500人から6000人に増枠しており、先行方式は抽選から先着順に変更しています。
イギリスの滞在には、生活費、宿泊費、交通費、食費、娯楽費などが含まれます。地域によって生活コストが大きく異なるため、ロンドンのような大都市ではコストが高く、地方では比較的安く済むことが一般的です。約£24,000~£40,000(約400万円~660万円)程度が目安ですが、あくまで基本的な見積もりであり、個人の生活スタイルや活動によって必要な金額は変動します。YMSビザでは、現地での就労が許可されているため、収入によっては必要な自己負担額が減少する可能性があります。
イギリスへの入国予定日は、オンラインで申請を行い料金を支払い終えた日から6ヶ月以内に設定する必要があります。
YMSビザでは、特定の職種を除き、ほとんどの仕事に就くことが許可されており、自由に職を選ぶことができます。参考にイギリスの最低賃金は以下の通りです。
- 18歳から20歳 7.49ポンド(約1,228円)
- 21歳から22歳 10.18ポンド(約1,669円)
- 23歳以上 10.42(約1,708円)
申請者は、ビザ申請日から遡って約1か月間、少なくとも£2,530(相当の額)以上の日本円を口座に保持していることを証明する必要があります。資金要件は変更される可能性があるため、ビザを申請する前に最新の情報をご確認ください。